凄かった選手たち

2/5 日は第21回春の全国小学生ドッジボール選手権長崎県予選でした。
ご存知の通り、昨年は九州大会で優勝し長崎の枠を 3 枠から 4 枠にする事が出来たのですが、
今年はその 4 枠目すら獲得するのが難しいチーム構成でした。
現時点での旭のチーム構成は 5 年生 1 人、4 年生 9 人、3 年生 1 人、2 年生 5 人、1 年生 1 人の
殆どジュニアチームと言っても過言でないチーム構成となっております。
基本的に旭だけでは県予選すら参加出来ない苦しい状況でした。そこに今回福岡県の北小の 4 年生 3 人に
お願いして、旭フェニックスとして JDBA 正式登録してもらい、県予選に参加してもらいました。
北小の久原監督にはヘッドコーチとして指揮を振るってもらいました。
さて結果は既にご承知でしょうが、振り返ってみましょう。
先ずは当方。前日練習も参加出来ず、我が家にはととろ監督、久原監督、北小 3 選手が前泊するというのに
深夜 0 時迄仕事でした。大会当日も朝 6 時から会社に出向き 9 時迄仕事を行い、そのままシーハットへ駆けつけました。大事な県予選前に前日練習、朝練と参加出来ずに、当方としては手応えが全くないままの参戦となりました。
チームの仕上がりは意外と良いよってととろ監督と久原監督から前日に話して頂いたのですが、直接見た訳では無かったので、かなり不安な県予選でした。冒頭にも述べましたが、チーム構成がそもそも九州大会を狙うにはあまりにも低学年過ぎるのもありました。
予選第1試合は優勝候補筆頭の真津山ももたろう戦でした。戦前の予想では 5 人くらい残れば良いかな?って正直思っていましたが、試合の中盤迄はイーブンで進んでいました。終盤にやはり学年構成の差がでて 11-7 で落としました。
試合展開は決して悪くなかったのですが、アタッカーのストライク撃ちが多くて、ディフェンスが折角耐えていたのに、アタッカーが簡単に相手にボールを渡してしまうから、学年構成が上のチームにボールを渡せば、数名は外野に出されるのは当然でしょう。ディフェンスの善戦のおかげ終盤近く迄接戦で試合を運ぶ事が出来たのです。
第2試合は今年かなり力を付けた西彼ファイヤーガッツ戦でした。こちらも途中迄は良い試合展開だったのですが、またもやアタッカーのストライク撃ちが目立ち、簡単に相手ボールとなり、やはり学年構成でおとる旭はディフェンスもかなり頑張ったのですが、耐えられず敗戦となりました。
チームのやり方はそれぞれだと思いますが、アタッカーが好き勝手やって簡単にボールを取られて、ディフェンスが当てられたらディフェンスが取れなかったから負けたんだって平気で言うコーチがいる様ですが、おかしいと思います。
確かにディフェンスが集中して取れるボールは確実に取ってもらわないと話になりませんが、その前にディフェンスがやっとの思いでもぎ取ったボールを簡単に相手に渡す様なプレーをするアタッカーに先ず喝を入れるべきだと思います。
そうしないとディフェンスはやってられないと思います。
旭は昔から先ずはディフェンスです。ディフェンスの時はアタッカーもキャッチ陣も関係ありません。全員がキャッチ陣です。どこかのチームが引用してくれておりますが当方がフェニックスを 2008 年度から見始めた時から、「攻撃の起点はキャッチから」という言葉を選手に徹底してきました。またスポーツの世界では当たり前だと思いますが、「心技体」も基本として選手には日頃から伝えております。
2試合をこなし、以外と大差がつかない状況に選手が自信を持ち始めたのか、次の鳴見台戦では、ディフェンスも集中し、アタッカーも練習の成果を発揮し勝利する事が出来ました。
その勢いのまま、第4試合の畝刈戦に臨みました。チーム構成では明らかに畝刈が上ですが、不思議と今年の旭は畝刈に相性が良いのです。その相性の良さが出たのか、以外と差がついた形で勝利する事が出来ました。
この時点で真津山は九州大会出場を確定しておりました。フレバンスが 2 勝 1 分け 1 敗で、旭が 2 勝 2 敗。
予選最終試合で旭とフレバンスが対戦したのですが、勝利した方が九州大会出場確定という構図でした。
フレバンス戦も途中迄は良い試合展開でしたが、最後はチーム構成の差で持って行かれてしまいました。
この試合もアタッカーの早撃ちやストライク撃ちが目だち、もう少し上手く試合を運べていたら、勝利していたかもしれません。残念な試合展開でした。
惜しくも予選で九州大会をゲット出来なかった旭はトーナメントで 1 勝すれば九州大会出場確定となります。
トーナメントの相手は何とまた畝刈。今年からトーナメントは 3 セットマッチとなっております。体力的に
厳しい旭には不利な条件だったかも知れません。
第1セットは予選さながらの試合展開で終止旭ペースで勝利する事が出来ました。
2セット目は畝刈の速いパス回しに翻弄され、逆に大差をつけられ畝刈が勝利しました。
運命の3セット目。通常2セット目をゲットしたチームが勢いがあるのでそのまま3セット目もゲットする確立が高いのですが、3セット目は先ずディフェンス陣が粘りに粘りまくりました。今迄見た事無い勝利への意地を見た様な気がします。アタッカー陣も際どいコースを突き、相手になかなかボールを渡さない試合展開を見せてくれました。
最後の笛が鳴ったとき、10-8 で旭が見事九州大会出場をゲットしました。あまりの完動に涙を抑える事が出来ませんでした。本年度一番の喜びと言って良いでしょう。
準決勝は真津山と。1セット目は粘りを見せる間もなくあっさりやられました。
2セット目はディフェンスも粘り、アタッカーもコースアタックを決め、8-7 で敗れはしたものの、少しは真津山をびっくりさせる事ができたかなって思っております。
3 位決定戦では西彼と。サドンにもつれ込みましたが、最後は旭がゲットしました。
西彼は九州大会出場を決めた瞬間に気が緩んだのかもしれません。旭は何としても 3 位を取ろうって意気込んでいたのでその差が最後に出たのかもしれません。
昨年先輩たちが獲得した 4 枠目を旭が使うのでなく、旭は実力で九州大会出場を決めたことを嬉しく思います。
今年の旭は九州大会出場を目標に頑張ってきたので、本当に選手たちには感謝しております。
どこかのチームは試合に勝てばヘッドコーチのおかげ、負けたら選手のせいにするらしいですが、「何様のつもりですか?」って言いたくなります。
試合しているのは選手だし、選手が頑張ったから結果が出る訳で、結果がでない時は頑張れるようにしていない指導陣が悪いと思います。ベンチの指示を無視して試合を展開したら別ですが。
旭はととろ監督をはじめ、指示を出して、選手が指示通りに動いて、それでも負けたらベンチが悪い。
指示通りに動けて勝利したら選手のおかげ。ベンチはあくまでも勝利へのアドバイスをしているに過ぎませんから。
選手第一で考えていないヘッドコーチがいるチームは幾ら良い選手が揃っていても、いざというときに上位大会に進出出来ないと思います。しかしながら、それすらもきっと選手のせいにするのでしょうね。自分のおかげで勝てたなんておこがましい事を考えるヘッドがいるチームは本当に不幸だと思います。
当方が試合中に選手に時には行き過ぎた暴言を吐きますが、選手には勝利して最高の笑顔を見せて欲しいといつも思っています。その為には時には厳しく、時にはやっぱり厳しく、でも遊ぶ時は一緒に馬鹿になって遊ぶ。とにかく選手の勝利した時の笑顔だったりうれし涙を見たいんです。その為にはやはり選手がうまく試合展開出来るようにととろ監督の指示を仰ぎながら、練習を一緒に考えながらこれからも進めていくしかないと改めて思いました。
努力はきっと報われる。今年の旭戦士たちがそれを証明してみせてくれました。
本当に選手たちには感謝の言葉でいっぱいです。九州大会では一つでも勝利出来る様、残り約半月を一緒に頑張って行きたいものです。

2011春予選